みなとシティバレエ団附属 池上バレエスクール
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お手伝いのススメ

5/4/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

先日の投稿で、難しいトレーニングをしなくてもご家庭で朗らかに生活をすることが、子どもたちにとって良い効果をもたらすというお話をしました。

今回はお家でのお手伝いもトレーニングになる、というお話です。
でもそれは「トレーニングのためにお手伝いをさせる」ということではなく、「お手伝いが自然と子どもたちの発達を後押ししてくれる」ということです。
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「○○ちゃんも~!」と、お母さんやお父さんの真似っこをしたがる1才~3才頃は、まだ筋力も身体のコントロール力も弱く、また段取りや仕組みといった「時間の経過」の感覚が乏しい時期でもあります。

ですから、大人の考える「お手伝い」や「人の役に立つ行動」に直結しない場合も多々ありますが、この時期をどれだけ丁寧に過ごすかで、3才以降、筋力がついてくる時期の発達が変わってきます。

真似っこをしたい時期には、その成果よりも、子どもたちの関心の矢印を消さないことと、真似っこをしているという作業動作を大切にします。

子どもたちは、大人のしていることに「なにやっているんだろう?」とわくわくしています。
たとえば私たち大人がもう何十回も繰り返してきた「洗濯物をたたむ」という作業も、この世界に生まれて数年の子どもたちには「はじめて目にすること」かもしれません。
その「はじめて」に対するわくわくを尊重することで、新しく物事に触れたり、学んだりする時にも、心配より先にわくわくした気持ちをもって物事に向き合うことが出来ます。

また子どもたちの視覚の情報処理速度や、聴覚への選択力や集中力は大人とは異なりますから、大人が「いつもやる」速度で、説明し「ながら」真似っこをすることは難しいです。
まずは言葉で説明せず、通常の速度の2倍~3倍のスローモーションでお見本を見せ、子どもたちがひととおり「こうかな?ああかな?」と、その「体験そのもの」に満足してから、より良い方法やゴールなどの成果について少しずつ説明します。
これは真似っこしたい!から、大人の思う成果につながるまでに一定の時間を必要とすることもありますから、「小さな大人」としてお手伝いをしてもらうつもりではなく、その時間をともに過ごす感覚の方が良いかもしれませんね。

そしてそれが子どもたち自身の「できた!」という満足感から、たくさんの「ありがとう」の嬉しさを経験し、「人の役に立った!」という喜びに変わると、自発的に考え、行動するようになります。

バレエのレッスンは「お手伝い」ではありませんが、特にバレエ特有の動きの基礎を学ぶ際には、これらの取り組みの段取りに則って、興味関心→真似っこ→説明→修正と向上…というような方法で進めています。
そして木村のクラスでは、時にバレエのレッスンよりも、自分の着てきた服のお片付けや、レッスンの準備と言った子どもたちの「今」を育むことに時間を費やすこともあります。
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子どもたちがバレエを通じて広い世界にわくわくした気持ちで一歩を踏み出せること、そして自分自身と向き合い、成長していくことが楽しめる人になれるように、丁寧に時間をかけて子どもたちとともに歩んでいけたらと思います。
そしてのその子どもたちの中からバレエを志す人が育ってくれたら嬉しいです。

レッスンの雰囲気や様子をご覧になりたい方は、ぜひ一度池上校スタジオに足をお運びください。(木村)
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