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姿勢のお話

5/4/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

バレエと言えば、スッと伸びた首筋とピンとした背中の、いわゆる「良い姿勢」のダンサーたちを思い浮かべる方も多いかと思います。
また初対面の方にバレエのお話をさせていただくと「やっぱりね!姿勢が良いから、そうじゃないかと思っていたの!」と言っていただくことがあります。
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お子さまにバレエを習わせようとお考えの保護者の方の中にも、この「良い姿勢」を目的のひとつにしているご家庭もあることでしょう。

ですが、この「良い姿勢」は「胸を張って、背中がピンとしている」ことではなく、もう少し丁寧な理解と取り組みによって、少しずつ身につけていくものです。
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姿勢については、動物の進化と大きな関係があることが知られていますね。
進化の順序としては、背骨を左右に動かしながら泳ぐ魚類から始まり、そこに四肢の運動性が加わった爬虫類、胴体が地面から離れ前足と後ろ足で身体を支える「四つん這い」の動物たち、そして後ろ足に重心が置かれていくことで、前足はものを持つために複雑な動きをすることが可能な形状や機能に変化してきました。

先の記事で、手のひらが「感覚器」であることや、知能の発達と手の関係に少し触れましたが、手先が複雑に動かせるようになったことで、脳が大きくなり、その重たくなった脳を支えるために人間は直立の姿勢をとるようになりました。

ですから、そもそもの良い姿勢というのは「自分の頭を無理なく支えることが出来、なおかつ手や足が動かしやすい状態」であることを言います。

そして王候貴族たちの文化の中で生まれたバレエでは、そこに美しさや威厳、華やかさなどの「オーラ」とでも呼べるような雰囲気を加えるために、しっかりと頭を起こすような姿勢を良しとしてきました。

しかし、この「バレエ的な良い姿勢」が後者の意味合いになってしまっていることに木村は危機感を抱いており、子どもたちの「本当の意味での」健やかな成長と、バレエの美しさの両立を、生徒の皆さんや保護者の皆さまや先生方とどのように共有していくことがベストなのか、日々模索しています。

また次の機会に、進化の過程と、子どもたちの身体の成長の各段階をリンクさせながら、姿勢のことや、骨格のことをお話出来ればと思います。
少なくとも「背中が真っ直ぐに見える」ことはありますが、「背骨が真っ直ぐになる」ことはありません。
そのような中で、どうやって良い姿勢を身につけるのか、良い姿勢で無理なく身体を動かすにはどうしたら良いのか、「難しそう!」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、意外と「なるほど!」なことばかりなので、お楽しみに。(木村)
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