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何で出来ないの!のその前に

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

先日投稿した「お手伝い」の記事と「オノマトペ」の記事で、「はじめてのことにわくわくした気持ちで臨むことの大切さ」と、「人は自分で体験するか、学んだことしかアウトプット出来ない」というお話をしました。

木村はこのお話をする時に「オムレツを作ること」を例にあげます。
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まずは子どもたちがオムレツを食べて「なにこれ!おいしい~!」とならなければ、オムレツへのポジティブな印象や関心は育ってきませんね。
ですからまずは「おいしいオムレツ」を子どもたちと一緒に「おいしいね!」と共有することが大切なのです。

そして子どもたちがオムレツに関心を持った時に、はじめて「オムレツの作り方」というオペレーション(方法、作業)の学びへと進んでいきます。
「オムレツつくるよ~!」と言う声がけは、子どもたちにとって単なる「オムレツの作り方」ではなくて「おいしいオムレツ」をイメージさせ、わくわくした気持ちでキッチンにむかうことでしょう。

オムレツは子どもたちにとっては「たまご料理」ではなく「おいしいオムレツ」というものなので、たまごを割るところから「わあっ!」となりますし、バターを溶かしたフライパンにジュウッと音を立ててたまごが入る様子、そしてたまごが魔法のようにオムレツになっていく様子に、さらにそのオペレーションをしている大人に「大人ってすごい!」と思うかもしれません。

そうすると「じぶんもやってみたい!」とスイッチが入るので、あとは安全に注意しながら、出来るところからお手伝いをしはじめれば、最終的に「オムレツを作ること」を学び、習得することが出来るのです。

ですが、これら体験を積まずに子どもたちに「オムレツを作りなさい!」と言ったり、「何で出来ないの!」と言うのはお門違いだと言うことが分かりますね。

たとえばご挨拶をきちんとしてほしい、と思ったら、いつでも子どもたちにあたたかくご挨拶をして、子どもたちが「じぶんにこんにちは!と言ってくれてうれしい!」と言うポジティブな体験が繰り返されることが大切です。
その体験が積み重なり、そして「じぶんもそうしたい」と思えるようになる時間の経過があってはじめて、本当のご挨拶が出来るようになるので、その前に大人があたたかく挨拶することなしに「挨拶は?!」とは言いません。
その意味で「子どもたちは大人たちの鏡」とも言えます。
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バレエのレッスンだけでなく、子どもたちの成長や学びなどの、すべてのことで同じことが言えますので、スタジオではご挨拶をはじめとして、立ち居振る舞いや言葉づかいなど、子どもたちがポジティブなイメージを持てるレッスンを心がけています。
それは派手派手しいキラキラ感や、騒々しいワイワイではないかもしれませんし、写真やビデオに残らない、「SNS映え」するものではありませんが、子どもたちの心身に静かにあたたかく蓄積され、醸されて、子どもたちの成長の栄養になってくれると思います。(木村)
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