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作品紹介⑦

7/10/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

バレエの作品には、童話や小説をもとにしたものが多くありますが、バレエ化する際にはストーリーを簡単にしたり、クライマックスの場面を変更して、ダンサーたちが活躍出来るように作りかえることも多々あります。
今回はその最たるもの、と言っても良いくらいな「ドン・キホーテ」についてのお話です。

バレエの「ドン・キホーテ」ではバルセロナの人気者・キトリと、街の床屋・バジルの恋物語を中心にストーリーが進んでいきます。
ですが、セルバンデスの書いた「ドン・キホーテ」は、文字通りドン・キホーテが主人公の物語です。
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全幕バレエとして上演される場合には、その冒頭でドン・キホーテがどのような人物かの紹介がされる大切な場面がありますが、ここでもドン・キホーテという人についての説明をしておきましょう。

スペイン中部に位置するラ・マンチャという地域のとある村に、一人の郷士(イダルゴ)が暮らしていましたが、彼は騎士物語を読みすぎたために、自らも騎士であると思い込み「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」と名乗って遍歴の旅に出ることを決心します。
しかし郷士というものは、貴族とは言っても、名ばかりで納税の義務は免れていますが、その資産はほとんど無い人々です。
ですから、騎士としての甲冑を用意することも、従者を引き連れることも、誉れを立てるための思い姫と出会うことも出来ないばかりか、そもそも騎士としての位を与えられる機会もありません。
ですが、そこは思い込みの力に支えられ、自分の屋敷にあるぼろぼろの甲冑にがらくたを組み合わせたものを身につけ、近所の農夫であるサンチョ・パンサを従者に取り立てて、やせっぽちの老馬・ロシナンテとともに出発しました。
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騎士の位は宿屋の主人をその想像力で変身させて叙任式を行わせ、思い姫については、またまた近所の百姓の娘であるアルドンサ・ロレンソをドルシネア・デル・トボーソという貴婦人(姫)に見立てることにしたのでした。

物語の冒頭からはちゃめちゃなエピソードが続く「ドン・キホーテ」ですが、バレエ「ドン・キホーテ」の主人公であるキトリやバジルたちはなかなか登場しませんね。
実は「ドン・キホーテ」には前編と後編があり、キトリたちのお話は後編でようやく出てくることになります。
次回の投稿では、バレエ「ドン・キホーテ」にも出てくるエピソードを交えながら、ストーリーのお話をしていくことにいたしましょう。(木村)
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