みなとシティバレエ団附属 池上バレエスクール
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見えているもの、感じるもの

5/4/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。



以前、有名な舞台監督さんとお話しをした時に「バレエでは特に<現代の感覚>で<リアル>に表現をしすぎると、逆に伝わらなくなるから、気を付けなさい。大きい舞台であればあるほど、伝えたい!という気持ちが先走ってしまうから、バレエであることを忘れずに」というアドバイスをいただきました。

古典作品にしても、創作作品にしても、物語バレエではダンサーは自分たちの踊りを通してストーリーを伝えるため、ともすれば「より<現代の感覚>に近付けて<リアル>に演じた方が客席に伝わるのではないか」と考えてしまうこともあるでしょう。

そんな時に自分が思い出すのは、バレエ学校からお世話になり、その後、バレエの先生になってからも、その下で学ばせていただいたスタジオの先生の言葉です。

「私たちは、花が咲いているのを見て<花が咲いている>ことしか伝えられない人であってはならないし、生徒たちは<花が咲いている>ことの向こう側までをも表現出来るように育てなければならない」
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例えば最初にあげたタンポポのお写真ですが、バレリーナは「タンポポが咲いている」とか「タンポポは黄色です」、「何本のタンポポがあります」を説明するために踊るわけではありません。

たとえばそのタンポポの黄色が「楽しそう」とか「元気な感じ」であること、そして「タンポポ、かわいい!」など、そのタンポポを見て感じたことを、観客の皆さまと共有するために、音楽とともに踊りで表現することがバレエなのです。

現在、自分が指導している生徒さんに、このお写真を見せたところ「タンポポの綿毛をフーッとばすのが好きだから、それを踊りにしたら良いと思う!」とか、「美味しそうな感じがするから、お料理の踊りが良い!」「ピクニック!」と、様々なイメージをふくらませてくれました。

スピードが求められる時代、リアルさが重要視される時代、効率や結果ばかりを追い求める時代である昨今において「バレエを通じて、どれだけ子どもたちの心身の成長をサポートし、豊かな人間形成のお手伝いが出来るか」…が、大切なテーマのひとつでもあります。
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心が柔らかく、感受性が育ちやすい幼少期をバレエとともに過ごしてみませんか?
「お話だけでも聞いてみたい!」、「先生とお話してみたい!」という方も、ぜひ一度、池上校スタジオへ遊びにいらしてくださいね!(木村)
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