みなとシティバレエ団附属 池上バレエスクール
  • Home
  • スクールについて
  • クラスについて
  • よくあるお問い合わせ
  • ブログ

ブログ

発表会について⑥始末をつける

5/6/2022

0 コメント

 
こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

先日、自分の担当する生徒さんたちが、外部の発表会に参加させていただくという、貴重な経験をしてまいりました。

木村は「<○○の踊り>で出演して欲しい」とリクエストをいただかない限りは、子どもたちに合わせたオリジナルの作品を出品することが多いのですが、今回は環境もメンバーも変わったばかりの状態で振り付けが始まり、はじめのうちは「間に合うのだろうか…」と、振り付けを渡す側のこちらがひやひやするほどでした。

3クラス合同の全体リハーサルは、前日に40分間行ったのみで、当日も場当たり(出入りや立ち位置を確認する作業)をして、1回だけ音楽で踊ってみて、あとはすぐに本番!
画像
今回は、これまでのコロナの影響もあり、初舞台の生徒さんが大半でしたので、「上手(かみて)」や「下手(しもて)」などの舞台用語については(出来るだけレッスン中も使っていましたが)舞台に行くまでは、写真を見たり、想像するしかない状況でした。

そのような中で、講師である自分は様々な「万が一の事態」を想定しておりましたが、何事も無く出演者全員で作品をお届けすることが出来ました。

木村がレッスンや振り付けを通して伝えることのひとつに「始末をつける」があります。
始末という言葉にはいくつかの意味がありますが、「始末をつける」と形容動詞的に用いる場合には「物事の締めくくりをつけること。後片付けをすること。」という意味になります。

どんなに小さな子どもたちでも、一度舞台に出たからには、自分たちで踊り、自分たちでレヴェランス(お辞儀)をして、自分たちで舞台袖に帰って来なければなりません。
また大きな生徒さんは、技術的にチャレンジするものもあるかと思いますが、上手くいってもいかなくても、そこで立ち止まることなく「踊り」を「作品」として客席にお届け出来るよう、始末をつけなければなりません。

どの立場であっても、この「始末をつける」大切さや責任を感じることが出来た時、子どもたちの成長や立ち居振る舞い、物事の考え方や、課題への取り組み方は大きく向上します。
それは「ピルエット(回転)がどれだけ多く回れるか」よりも、まずは人間としての成長の面でとても大切なことですし、この成長を目の当たりに出来ることが、講師にとっても素晴らしい体験であることに間違いありません。
そして、この「始末をつける」責任を果たせるようになった生徒さんは、木村の経験上、必ず、自然と周りに目を配り、小さな生徒さんのお世話をしたり、思いやりの声をかけられる人になるのです。
画像
その成長は、子どもたちの心身に不必要なテクニックを盛り込まなくても、年齢に相応しくない役柄を与えなくても、日々の丁寧なレッスンと、細やかなコミュニケーションと、音楽や作品への理解や共感を積み重ねていけば、自然と目に見える形となって、舞台の上に現れてくれます。

三田バレエスクールの発表会では、レッスンで積み重ねてきた子どもたちの頑張りを発表する会であるという考えのもと、それぞれのクラス、それぞれの生徒に適した課題に取り組んでいます。
そして、その課題に心を込めて取り組むことで、そしてそれを舞台の上で「始末をつける」ことで、子どもたちの心身に達成感と成長をもたらすことが出来ると考えております。

すでに発表会の練習が始まっているクラスでは、目標や課題を明らかにすることで、「より良い」努力の仕方も身に付けていますから、8月の発表会ではまたひとまわり成長した子どもたちの姿をご覧になれるかと思いますので、ぜひお楽しみになさってください。(木村)
0 コメント



返信を残す

    著者

    みなとシティバレエ団附属池上バレエスクール。

    アーカイブ

    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022

    カテゴリ

    すべて

    RSSフィード

2022©️池上バレエスクール
  • Home
  • スクールについて
  • クラスについて
  • よくあるお問い合わせ
  • ブログ