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コンテンポラリーって?

5/11/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

皆さんは日々「クラシック・バレエ」のレッスンに励んでいると思います。
これまでに少しずつお話してきたように、クラシック・バレエは王候貴族の世界で誕生し、その舞台が宮廷から劇場に移っても、かつて「未来」と言われていた21世紀になっても、私たちが訓練をすべきバレエの根本的な部分では、その形はほとんど変わっていません。

5月11日(火)から、新宿マルイ本館4階で開催される写真展では「Ballet Authentic」では、ダンサーひとりひとりの様子だけでなく、バレエの継承してきたもののエッセンスを見ることが出来るかと思います。
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もちろん、身分や階級が絶対的なものでなくなったことや、様々な地域の文化を尊重するように(ようやく)世界が改善されはじめ、またひとりひとりの「多様性」が守られるようになってきたことで、作品や演出は変化の兆しが見え始めています。
そしてそれは「国」の単位ではなく、「世界」で生きる者として、お互いを「思いやり」、「尊重し合う」ことは絶対に必要です。

ただ、この風潮も行きすぎてしまえば「現実世界のルール」に足もとをすくわれて、「作品の奥に流れる<フィクション>の美しさ」までもが消えてしまわないことを願います。

日本を代表する舞踊家のひとり、金森穣氏も「多様性」については、革新のためには大切な要素ではあるが、「芸道という継承の道を歩む者にとしては危機感を抱いている。芸の習熟に不可欠な鍛練、忍従、集団性が、効率、合理性、個人主義に置き換えられて、大切なものが失われていく気がするから。多様性が利便性に置き換えられている気がするから。」と発信しています。

また、特に今、私たちの生きる世界では、力をあわせて乗り切らなければならないことや、起きてはならないような悲劇が起きてしまっています。
そのような状況で、弱い存在である人間は誰かと比べて自身の優位を語ったり、相手の存在や考え方を否定的に批判したり、実際の力を使って叩きのめそうとまでしてしまいます。

そしてその狭量な心持ちは、ようやく芽生え始めた文化や風習など「人間の在りさま」の産物をお互いに尊重し、「思いやり」と「リスペクト」をもって守り、さらに磨いていくという、「今」を生きる私たちが率先して行うべきことすら、ストップをかけてしまうのです。

今回のタイトルである「コンテンポラリー(contemporary)」は「現代的な」「同時代的な」という意味です。
対義語としては「永久的な」を表す「パーマネント(permanent)」があげられますが、この「コンテンポラリー」を冠した「コンテンポラリー・ダンス」とは一体どのようなものでしょうか?
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学術的な目線では「古典舞踊やクラシック・バレエの在り方や表現方法から脱すべく発生したもの、発生させたもの」となりますが、「現代的」「同時代的」に生まれた様々なダンスも、時代と共にもし方法論やメソッドが固定化されれば、やはり「クラシック・バレエ(classic ballet)」と同じように「現代的な(contemporary)」とは言い切れなくなってきます。
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「コンテンポラリー」とは、「コンテンポラリー・ダンス」とは…?
本題までが長くなってしまいましたので、数回に分けてお伝えしていきたいと思います。(木村)
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