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お話をするようにバレエを

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

今回は、いきなりの質問です。
なぜバレエは、こんなにポジションや動きに、ルールや決まりごとが多いのでしょうか?
なぜ皆さんは、このたくさんの決まりごとを身に付けるためのレッスンを頑張っているのでしょうか?

木村のクラスでは特に「お話をするようなバレエ」をすることを目標に、それぞれのクラスのレッスン内容を決めていきます。

「お話をするように」と言うと、少し軽い感じがするかもしれませんが、以前の投稿で「バレエは相手があってこそのもの」とお話したことを覚えていらっしゃいますか?
またさらに前の記事では、タンポポを例にして自身の体験や想いを誰かと共有することについてもお話しました。
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バレエは「言葉」で表現しませんが、一緒に踊る仲間たちと、音楽とともに作品を、客席の方たちと共有するために、「言葉」に代わるような「何か」が必要になってきます。

たとえば、赤ちゃんが大きな声で泣いているとしましょう。
赤ちゃんはおしゃべりが出来ませんから、泣くことで、周りの人に何かを伝えようとしています。
そうすると赤ちゃんの周りにいる人たちの方が「お腹が空いたのかな?」、「おむつが濡れているのかな?」、「寒いのかな?」、「眠いのかな?」、と考えて赤ちゃんのお世話をしてあげることになりますね。(きっと赤ちゃんはこの体験を通して本能的に人との「やりとり」を学んでいるのでしょう。)

そして、小さいうちは物の名前もまだ分からないことが多いけれど、やはり周りの人たちが「○○だね」と言ってくれることで、少しずつ色々なことを覚えていきます。
そのようにして自分の中に言葉を集めては、外に出していくことを繰り返しながら、「自分の言葉」にしていきます。

でも、この「自分の言葉」を、赤ちゃんの頃のように外に向けて発するだけで、周りの人たちがお世話をしてくれる時間がずっと続くわけではありませんから、この「自分の言葉」を多くの人たちに届くように、形を整えたり、磨いたりしていくことが課題になっていきます。

ここまでのお話をバレエにあてはめてみましょう。

子どもたちの持っている「走りたい!」、「跳びたい!」、「掴まえたい!」というような衝動を、講師は上手に拾って、「身体を動かすって楽しい!」とか「この音楽、好きだなぁ!」という気持ちを、レッスンを通して代弁したり、子どもたちと共有します。
その共感の心地よさを体験することで、バレエの場合では「言葉」に代わる「何か」を学んでいく準備が出来ていくので、その準備が出来てからバレエのポジションや動きの練習を始めます。
そして、バレエのレッスンを通じて学んだことを、より多くの人たちと共有するために「伝わりやすい」整ったもの、正確なものにブラッシュアップしていくのです。

三田バレエスクール、池上校スタジオでは、「より良い」ものを体験し、実践することの心地よさを積み重ねながら、「より良い」レッスンや課題にしっかりと取り組み、「お話をするように」きちんと伝わるバレエを身に付けられるクラスをお届けしています。
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ここで大切なことがひとつ。
もし「言葉」を覚えはじめている子どもたちの周りにいる人たちが、乱暴な言葉や、汚い言葉、正しくない言葉を使っていたらどうでしょうか?
ものの良し悪しを、判断するだけの経験値をまだ持っていない子どもたちには、「より良い」ものが体験出来る環境をきちんと整えていきたいものです。(木村)
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