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姿勢と笑顔の関係

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

先の記事で「背中を真っ直ぐにすることは出来るけれど、背骨を真っ直ぐにすることはない」というお話をしました。

次のお写真を見てみましょう。
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こちらは木村の私物ですが、簡易なミニチュアの骨格模型でも背骨にカーブがあることが分かると思います。

この背骨のカーブは私たちが、歩いたり、走ったり、ジャンプをしたりする時の、地面からの衝撃を吸収したり、逃がしたりする役目があります。
もしこのカーブが無かったとしたら、地面からの衝撃は背骨を伝わって頭蓋骨にまで届き、脳を揺らしてしまうことでしょう。

また胸部の背骨のカーブには、肋骨と組み合わせて内臓をしまうための容れ物としての役割もあり、この背骨のカーブが真っ直ぐに伸びてしまうと、肋骨の下半分が広がる分だけ心臓や肺の入っている肋骨の上半分が薄くなり、呼吸の効率が下がってしまいます。

時に肋骨がぼこっと浮き上がっているのを見て「痩せている」とか「ウエストが細い」と判断されてしまうこともありますが、これは「リブ・フレア(肋骨の広がりの意味)」といって、正しくない骨格の状態ですので、木村はレッスンの際には必ず胸部の背骨(胸椎)と肋骨下部の角度をチェックするようにしています。

特に肋骨と骨盤をつなぐ体幹の筋肉や、背骨をコントロールする筋肉が発達していない子どもたちが「良い姿勢」を意識しすぎて、そのような状態になってしまうと、骨盤の過度な前傾から、バレエの大切な要素である「ターン・アウト(外旋の意味)」が難しくなります。
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「でも、筋力が弱い子どもたちは、放っておいたらますます姿勢が悪くなりませんか?」という質問をいただくこともあります。
そこで思い出したいのは、先の記事でお伝えした「良い姿勢とは手や足を動かしやすい状態である」ということです。
逆の言い方をすれば、身体をよく動かしていれば、いわゆる良い姿勢に整いやすいということでもあります。

そのような理由もあり、木村のクラスでは小さいうちは、良い姿勢に固めるよりも、良い姿勢を支えるための筋力や運動性を育てることが大切だと考え、身体遊びを多く取り入れてています。

それでも良い姿勢について心配に感じている方には「笑顔でいることを心がけてみてください」とお伝えしています。
もう一度、骨格模型の写真を見てみると、背骨の一番上が頭骨の中にはまっているのが分かると思います。

笑顔になると頬や口もとだけでなく、自然と頭骨の中の背骨が引き上がり、結果としてバランスよく背骨の丸まりが整えられて、良い姿勢につながることが分かっていますので、ぜひとも笑顔で毎日を送りたいものですね。

今回の記事で登場した肋骨や骨盤についてのお話や、体幹のお話は、また別の記事でお伝えしたいと思います。(木村)
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