みなとシティバレエ団附属 池上バレエスクール
  • Home
  • スクールについて
  • クラスについて
  • よくあるお問い合わせ
  • ブログ

ブログ

余白の大切さ

5/6/2022

0 コメント

 
こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

ひとつ前の投稿で「七転び八起き」のお話をしましたが、今回は「余白」についてお話いたします。
これは先の記事で「お芝居」について「リアルを求めすぎると、バレエとして伝わらなくなってしまう」というお話をしましたが、もしかしたらそれにもつながるかもしれません。
(つまりは、すべての物事はバレエに無関係ではないということですし、だからこそ日々の生活や、立ち居振る舞いが大切であると分かりますね!)

バレエは400年以上前に、ポジションなどのおおもとが定められてから、人間の身体能力の向上に伴って、強度や難易度は上がってきましたが、根本的な仕組みに大幅な変化はありません。
それだけしっかりと(時には頑固なほどに)決められたバレエは、技術的な「出来・不出来」についてだけ見れば、それは明白に客席にあらわれますし、もしそうでなかったとしても、自分自身にはしっかりと分かってしまう、シビアなものでもあります。

だからこそ、レッスンでは「余白」の有無がとても大切になると考えています。
どうしても詰め込みたくなる気持ちや、大人の考えるレベルを徹底したくなることもありますが、先の記事でもあげたように、子どもたちの「柔らかい脳」は、大人以上にたくさんの刺激を受け取ってしまいますし、取捨選択が上手に出来ないために、その処理に多くのエネルギーを使います。
(その刺激を受けて、シナプス同士のつながりが活発になり、細胞の活動速度や仕事量は上がりますが、その活動が活発過ぎると、脳内の細胞は通常より速い速度で「死」に向かいます。これは子どもたちの「臨界期」とエントロピーに紐付けて、いつかお話出来ればと考えています。)

それは「難しい・難しくない」で区別することではなく、「処理出来る・処理出来ない」の点から考える必要があり、講師にはバレエの知識だけでなく、身体の知識だけでなく、そういった部分でも検討する力が求められていると、近年ますます感じています。
そういった意味で「バレエを上手に踊れる人が、指導も上手」と言い切れない難しさでもあるのです。

子どもは大人のミニチュアではないことをしっかりと念頭に起きつつ、子どもたちとバレエの楽しさを共有し、共に課題に取り組み、その成長の一助になれるようなレッスンをご提供させていただいております。

そしてその「余白」は、思いやりや想像力、プロセスを楽しむ心など、数値では測れないもの、点数で表せないもの、そして人生に豊かさを与えてくれるものの生まれ出てくるスペースでもありますから、子どもたちの「余白」がより彩りのあるものになるように、「気にかけ、手をかけ、声をかけて」まいります。

どんなレッスンをしているのかな?と、ご興味をお持ちになった方は、ぜひ一度、池上校スタジオへ足をお運びください。
現在、体験レッスンを実施しております。(木村)
0 コメント



返信を残す

    著者

    みなとシティバレエ団附属池上バレエスクール。

    アーカイブ

    7月 2022
    6月 2022
    5月 2022

    カテゴリ

    すべて

    RSSフィード

2022©️池上バレエスクール
  • Home
  • スクールについて
  • クラスについて
  • よくあるお問い合わせ
  • ブログ