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ポジションはムーヴメント③8つの方向

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

このところ、バレエについて少し難しい内容の記事が続いていますが、いつも読んでくださっている皆さま、本当にありがとうございます。

このブログでは「スクールの先生は<当たり前>と言うけれど、自分にはまだよく分からない…」ことや、「本当は質問してみたいけれど、先生に声をかけにくい…」という時のヒントになれば、と思いながら徒然に投稿しています。

さて今回はバレエの「8つの方向」についてお伝えしていきます。



舞踏会や晩餐会の余興として始まったバレエは、「他の人が観て」初めて成立するものであり、トレーニングをしたり、一人で自習や研究をするのも、すべては「他の人が観て」楽しんだり、感動したり、刺激を受けたり、してくれることを願っているからです。

そもそも「踊り」の起源は定かに出来ないほど古く、「目に見えない何か」と交信したり、コミュニティとして同じ高揚感を味わって結束をかためたり、何かを祈願するための「捧げ物」であったと考えられていますが、やはり「踊り」は何らかの「相手」が在って成り立つ行為なのだと思います。

さて「他の人が観」るということ、「相手」に対して踊るということは、相手の「見る目」に対して自分を演出し、公開する必要が出てきますから、そこで身体の方向が大切になってくるのです。

バレエでは正面を1として、時計回りに自分の周りの空間を、下の図のように全部で8個に分けています。
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これは「自分が」一人で踊る時にももちろん必要ですが、「誰かと」複数人で踊る時にも、とても大切な要素になります。

たとえば長方形の舞台の上で、3人のダンサーが同じ踊りを踊るとしましょう。
その時に「上手の手前の角に向かってください」と言われたらどうなるでしょうか?立ち位置の違う人が同じ場所に向かって方向をとったら、身体の向きが揃わなくなってしまうことが分かると思います。
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一方で「8の方向を向いてください」と言われた場合は、それぞれが自分の8に方向をとりますが、身体の向きは揃っているのです。
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バレエにとって「きちんと方向をとること」は、踊る側にとっても観る側にとっても、機能だけでなく、心地よさや、物事の共有感など効果的なもので、アンサンブルやコール・ド・バレエなどが揃っていることは「揃っている美しさ」だけでなはく、「共感」の出来る環境(世界観)作りでもあるのです。

アンサンブルやコール・ド・バレエなど、バレエの踊り手の役割については、また別の記事でお伝えしたいと思います。(木村)

おまけ:周りの人たちと「8つの方向」ゲームをしてみましょう!1から8までの数字カードをたくさん作り、その中からランダムに数枚のカードを選んで並べます。たとえば「8-2-3-6-5-5-7-1」となったら、リズムに合わせて時計回り(または反時計回り)で、その数字の示す方向にジャンプで向きを変えます。「8つの方向」も覚えられますし、身体の切り返し能力や、切り返しに耐えられるだけの体幹力もついてくる、楽しいゲームです。(滑らないように気をつけて遊びましょう!)
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