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絵本紹介③

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

今回ご紹介する絵本は、シンプルなストーリーと美しい絵の「ちゃいろのうさぎとしろいうさぎ いっしょにすもうね」です。
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作者のマーガレット・ワイズ・ブラウンは、児童文学作家として「絵本の座付き作家」と評されるように、絵本の絵を邪魔しない、子どもたちの耳に優しい、シンプルな表現が素晴らしい文学者であり、また編集者としては「子どものための現代の絵本」をウィリアム・R・スコット社から出版しています。

ブラウンの静かな観察眼と表現を余すことなく再現するのは、多くのブラウン作品の絵を担当しているガース・ウィリアムズ。
ブラウンとウィリアムズはドラッグストアの店頭などで25セントで買える子ども向けの「リトル・ゴールデン・ブックス」シリーズから絵本を数多く上梓しました。

この経歴を見るにつけて、改めて「子どもたちにより良いものを届けるには?」と考えさせられます。
味覚が顕著な例ですが、子どもたちの五感は、少ない経験ゆえに大人や外界からの刺激を選択することなく受け取り、またそれによって学習や影響されやすいものです。
味付けの濃いものや、化学調味料などで「キャッチー」に仕上げられた食事やおやつを食べ続けていると、味覚が強い刺激のものにしか「美味しい」と反応しなくなってしまい、次々に「より刺激の強いもの」を選択するようになってしまいます。
次第にその傾向は味覚だけでなく、五感やセンス、物事の捉え方にも影響を及ぼすかもしれません。

この絵本には、びっくりするような事件も起こりませんし、派手な色味も使われていませんし、スムーズに読めば読み聞かせをしても2分くらいで終わってしまうほどの文字数です。
でも、だからこそ、その絵の美しさや自然の生き生きとした様子、動物同士の会話をする空気感などを、ゆっくり丁寧に味わうことが出来るのではないでしょうか?
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それは豪華なおやつがなくても、ゆっくり大切な人とお茶の時間を過ごすような豊かさであり、その豊かさを感じられる心の柔らかさは、繊細で微かな、それでいて(余計なオプションがなくても)しっかりと伝わるような「何か」をキャッチ出来るアンテナへと成長することでしょう。(木村)
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