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声かけと手当て

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

前回の記事では「お話をするようにバレエを」から紐付けて、レッスンでのコミュニケーションの大切さをお話しました。
今回はそれに加えて「声かけ」や「手当て(触れること)」についても少しお話いたします。
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バレエでは解剖学や舞踊史など、いわゆる「座学」と言われる学びも大切ですが、それらはすべて「踊り」のため、パフォーマンスのためのものです。
ですからやはり、レッスンでは知識だけを先行させるのではなく、身体を動かして、トライ&エラーを繰り返しながら、自身を向上させていくことが重要なのです。

そして、身体の感覚や操作性(バレエの限定的な身体操作ではなく)を繊細に、正確に身に付けるために、子どもの頃からレッスンに参加しますから、子どもたちのエラーの修正については「説明」以上に「声かけ」と「手当て」が効果的です。

ですが、この「声かけ」と「手当て」は、講師が一方的に行っても、強い指導や矯正をしても、本当の意味での効果に結びつかない場合もあります。

「声かけ」については、声のトーンやフレーズの長さを工夫をするだけでなく、共通のキーワードやそれに関する体験をクラス全体で共有するという取り組みを実施しています。

また「手当て」の触れ方も、手のひらをメインに圧をかけるようにするのか、指をメインに掴むようにするのか、タッピング(とても軽くたたく)するのか…など、その方法は多岐にわたり、また相手の年齢や体格、レッスン経験の度合いなどで使い分けが必要です。

ちなみに筋肉の緊張をとるための「手当て」である「摩擦」ですが、これは1秒間に5~10cmくらいのペースで擦ってあげると効果的ですので、ストレッチの前や呼吸法の前に行ってみてくださいね。

ただ、発達に難しさがあって「五感(特に触覚)」が過敏にはたらくお子さまの場合には逆効果になることもありますから、そのようなお子さまがレッスンに参加される場合には、講師にその旨をお伝えください。
レッスン内容そのものを変えることは出来ませんが、触れる前に一言声をかけたり、触れる強さやタイミングを調整する事が出来ます。

また、このコロナ禍にあって「人との触れあい」に制限がかかっていたり、時として育児方法の傾向に「人との触れあい」が左右されることもあるようですが、コミュニケーションは「現場」である「子どもたち自身」に起きていますから、常にその「現場」である「子どもたち自身」にとって「より良い」方法を見つけていけるように、心がけていきたいと考えています。
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「声かけ」と「手当て(触れること)」はシンプルなコミュニケーションでありながら、子どもたち自身に他者が関わることは「怖いことではない」と理解したり、「楽しいね!」といった気持ちの共感性の向上にもつながりますから、特に小さいうちに、たくさんの良い刺激を共有したいものですね。(木村)

※感覚には視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚と言う「五感」の他に、痛覚、温度覚、振動感覚、平均感覚、固有覚(力加減や手足の動き、位置の感覚)などがあり、私たちはその感覚からの刺激と脳の働きを統合させて行動を決めています。
特に触覚と平均感覚、固有覚のバランスが崩れると、姿勢や動作、身体の動きのバランスも崩れやすくなると言われています。
またこれらのバランスが崩れると、危険に遭遇した時に本能的・反射的に身を守る「原始系」感覚が過剰に働いて、「触れられたくない!」と思ったり、身体がビクッと反応してしまうことがあります。そのバランスを整えるためにも「身体遊び」が効果的です。
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