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小道具について②

6/21/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

先の投稿では扇子を使って踊るための練習をご紹介しましたが、今回もそれに引き続き、踊りで使う小道具のご紹介をいたします。

まずは「カスティーニャ」ですが、これはスペイン舞踊やフラメンコで使用するカスタネットです。
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幼稚園や小学生の皆さんが使う赤と青の「カスタネット」とはだいぶ形が違いますし、指を入れる所もゴムではなく紐になっています。
実際のフラメンコではこの紐を親指にかけて使います。
片方ずつ音程が違うので、利き手側に高い音、反対の手に低い音のものを付けて、高い音の方は小指・薬指・中指・人差し指とバラバラに打ち、低い音の方は人差し指と中指で1回だけ打ちます。
バレエの場合は、オーケストラの方が音楽を奏でてくださいますから、そこまで細かく打ちませんし、ともすれば自分の打った音がオーケストラを邪魔してしまうこともあるので、音が出ないようにクッションを挟む場合もあります。
「ドン・キホーテ」の中で、主人公のキトリが街の人たちを盛り上げながら踊るヴァリエーションなどで使われることが多いです。
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続いて「タンバリン」は表面に皮がはってある(はっていないものもあります)ので、太鼓のようにリズムを打つことも出来ますし、縁についている小さな「ジングル」というシンバルの部分で鈴のようにならすことも出来ます。
この楽器の起源は古く、北アフリカや中東の「タール」から来ていると言われたり、西アジアからインドや中国をわたってヨーロッパに伝播したとも言われています。
これは先の記事でもご紹介した「白鳥の湖」の「ナポリ」の踊りだけでなく、「ドン・キホーテ」や、ジプシーたちのパフォーマンスとして「エスメラルダ」などでも使われます。
踊りで使われる時は、衣裳や動きの邪魔にならないように、少し小さめのものが用いられることが多いようです。(木村の使っているタンバリンも小学校で使われる子供用の小ぶりなサイズとなっています。)
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人類の最古の楽器は「笛」と「石で出来た<鉄琴>のようなもの」だといわれていますが、このお話についてはまた別の投稿でお伝えしたいと思っています。

人間の持つ心臓や脈のリズム。
これらを励まし、元気付けたり、盛り上げたりするタンバリンやカスタネットなどの小さな打楽器も、どのように踊りの中で使われているのか、ぜひ注目していただきたいですし、そこからバレエ音楽やオーケストラ、楽器の演奏についても興味を持っていただけたら嬉しいです。(そう考えると、ますますバレエが「総合芸術」であることが実感出来ますね!)(木村)
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