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ポジションはムーヴメント②足(脚)編

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

前回の投稿に引き続き、今回は足(脚)のポジションについてご紹介いたします。
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バレエには上の絵のように1番から5番までの「5つの足のポジション」があります。
これはバレエを愛し、また自身もダンサーとしてパフォーマンスをした、フランス国王ルイ14世の舞踊教師であったピエール・ボーシャンが定めたと言われています。
それは1600年代後半に入った頃ですから、日本ではまだ江戸時代!
そこに「パラレル」や「6番」と呼ばれる、「気をつけ」のポジションが加わりましたが、それまでは片足は横向きで片足は前向き…というポジションもあったそうです。

この足のポジションは、現在では単なる「型」ではなくて、その効果や目的、注意点など、細かく分析されていますから、それらを意識しながら練習をすることで、より良い向上が期待出来るかもしれません。

ちなみにパラレル以外は、すべて爪先が横を向いた状態のポジションとなっていますが、「爪先を横にする」ことに意識を向けてしまうと、正しい外旋(ターンアウト、アン・デオール)が難しくなってしまうので、出来るだけ「爪先を横にする」という言い方をしないようにしています。

1番(1st)ポジションは、かかと同士を付けた外旋位のポジションです。
左右対称になっているので、身体のバランスや、両方の肩と腰骨(腸骨)の位置が「スクエア」になっているかを確認することが出来ます。
また内腿が背骨の真下にくるので、全身のセンターラインを意識することが出来ます。
このスクエアであることへの意識と、背骨とセンターラインとの関係性をもとにして、その他のポジションへと進んでいきます。

2番(2nd)ポジションは1番ポジションから左右にひらいた状態になっています。
このポジションの長所は、足(脚)が身体の真下にないため、過度な荷重がなく、他のポジションに比べると関節の自由度が高いことです。そのため、バレエで重要なアン・デオールが実施しやすくなります。
その一方で、短所としては背骨の真下に足(脚)がないので、全身のセンターラインが感じにくいことがあげられます。

3番(3ed)ポジションは、1番からかかとがもう一方の足の土踏まずに重なるように、前後にずらした状態になっています。
ここでもやはりスクエアの保持とセンターラインへの意識が大切になります。
足(脚)が前後にずれることで、本来ならば骨盤の位置にも変化が生じますが、審美性の観点から「そう見せない」ために全身の操作性が必要になります。
また、以前の記事で足裏の3つのアーチで土踏まずを形成し、その土踏まずのアーチ構造で全身の重さや運動の衝撃から、身体を守るお話をしましたが、ここで背骨の真下を見てみると、そこに土踏まずのドームがあることが分かります。
このドームとセンターラインの感覚は、4番と5番にも活かされていくのです。

4番(4th)ポジションは、1番・3番・5番のいずれかのポジションから前後に足(脚)をひらいた状態です。
小さいクラスでは、このポジションでの厳密な訓練は子どもの身体に負担をかけるのであまり行われませんが、動きの中に「4番的なもの」を見ることが出来ます。
3番のドームのお話から考えると、足(脚)が背骨の下に無いように見えるかもしれませんが、「ドームによって支えられている」という感覚をもって、センターラインを意識出来るようになることで、上半身の感覚も、体幹もより洗練されて、足(脚)の動きの自由度が高まります。

5番(5th)ポジションは、左右な足を前後に重ねた状態で、メソッドによっては「親指とかかとを重ねる」、「親指の付け根とかかとを重ねる」など多少の違いはありますが、目的とする働きは、それまでのポジションで感じたことをすべて利用した、センターラインの感覚と、ドームの感覚、そしてそのポジションに「し続ける」ことの出来る、筋力と可動域を手に入れることです。
その意味で、5番は「バレエでのパワーポジション」であると言うことが出来るでしょう。

ただし5番にしさえすれば良いということではありません。それについてはまた別の記事でお伝えしますね!(木村)

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