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アラベスク①歴史

6/27/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

新宿マルイ本館の写真展「Ballet Authentic」でも、その様子を見ることが出来ますが、バレエと言えばこの「アラベスク」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
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「アラベスク」とは「アラビア風の」という意味で、このアラベスク模様はイスラーム美術として有名な唐草模様を指しますが、なぜバレエのアラベスクがこのようなポジションをとるのか、今のところ、詳しいことは分かっていないようです。
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バレエが明確な形をとることになったフランスと「アラベスク」との関係は、古代ローマの皇帝ネロの時代に作られた「ドムス・アウレア」などに代表される「グロッタ(洞窟、地下墓所)」の壁面装飾に使われていた「グロテスク」という模様がフランスに伝わってから、ルイ14世の時代により洗練されたものとなり、それが「アラベスク」と呼ばれていたことが分かっています。
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バレエのアラベスクは、このアラベスク模様をモデルにしているとも言われていますが、「バレエ・ダクション(アクション・バレエ、物語バレエ)」を提唱したジャン=ジョルジュ・ノヴェールは、それまでのバレエを「脚の動きや、高い跳躍が全てだと思っている」とし、そのようなダンサーたちのアラベスクを、ブールヴァール(グラン・ブールヴァール通りにあった芝居小屋でのパフォーマンス)で使われる「バレエ的なダンス」であるとまで言っています。

ノヴェールの思想をテクニックに活かそうとしていたブラーシス(ブラジス)は、「天駆けるマーキュリー(ヘルメス神)」像からヒントを得たと言われている「アティテュード」からのヴァリエーションとして様々な「アラベスク」をとらえていたようです。
ではノヴェールの提唱した「バレエ・ダクション」の中で、現在私たちが目にしているようなアラベスクの許容だけでなく、多用がなされるようになっていくには、どのような段階をふんでいくのでしょうか?

それらの美術の流行、パフォーマンス小屋での見世物、学術的なバレエのジャンル分け、エキゾチシズムや、イタリア文化のとらえ方、様々な要素が時間を経て混ざり合い、整って来たことで、ようやくアラベスクがアラベスクとして洗練される道筋が出来て行きましたが…ここまでで、お話が難しくなってきてしまったので、次の投稿では「私たちが取り組むアラベスク」についてのお話をしていきますね。(木村)
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