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ポジションはムーヴメント①アームス編

5/5/2022

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こんにちは、池上校講師の木村美那子です。

バレエには基本のポジションが腕(アームス)に4つ、足(脚)に6つあり、そこに基本の身体の方向が8つ加わります。

今回の記事ではアームスのポジションをご紹介いたします。

まずは基本の4つのポジションをイラストで見てみましょう。
全て左右対称になっていることが分かりますね。
画像
古代ギリシャの人びとは左右対称であること、調和がとれていることに美しさを見出だし、幾何学をベースにしたそのような考え方から「最高の美は球体にある」と言った人がいますが、これはどこを切っても左右対称の「円」になるからだそうです。

またこの基本のポジションには、両肩と両腰骨を結んだ「スクエア」を意識し、そしてそれを保つことで体幹のトレーニングとなっています。

そして、その4つのポジションを片手ずつ組み合わせたもの、そこから「アロンジェ(引き伸ばされた、長くしたの意味)」など発展したポジションがあります。

そうしてスクエアの胴体(ボディ)を忘れないようにしながらも、様々なアームスのポジションを学んでいくことで、より繊細な筋肉のコントロールと、より立体的な身体表現につながりますし、ここに足(脚)の動きと身体の方向を組み合わせると、それだけでバレエの動きになるほど大切な要素です。

しかし、未完成で発展途上の子どもたちの体幹に、いきなりポジションを徹底させようとしても、腕だけの動きや、形の真似っこになってしまうこともあります。
ですから、「バレエのその前に」様々な身体作りのワークをして、効率よく、また正確なポジションを習得出来るようにする必要があります。

そこで役に立つのが「ハンド・オン・ウエスト」と言われる、手を腰にしたポジションです。
幼稚園の「とんとん前」や小学校で行う「前ならえ」の先頭さんのポーズですが、バレエでは「スクエア」なボディのために行うので、次のような細かいチェックポイントがあります。

・親指が背中側にあるか(上腕骨と鎖骨の位置が良くなる)
・4本の指が揃っているか(下腹に刺激が入り、骨盤の過度な前傾が修正される)
・手首が浮いてしまっていないか(前鋸筋への刺激がはいり、またひじの位置が整う)
・ひじの位置が身体より後ろに行きすぎていないか(アームスの基本のポジションではひじが身体より後ろに行くことはないため)

このハンド・オン・ウエストでスクエアボディの感覚と、それが実施出来る筋力や姿勢のコントロール力を身に付け、そしてスクエアボディの感覚を継続しながら、アームスを動かし、またアームスを動かすために腕以外の筋肉も育てていきます(時には脚にまで影響することも!)。

たとえ、止まっているように見える「ポジション」であっても、そのポジションを維持するためには、筋肉は働き続ける必要があります。
そのような意味で「ポジションはムーヴメント」なのです。(木村)
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